園長挨拶 | くすのき幼稚園

園長挨拶

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園長 城地 汪洋子

 

保護者の皆様へ

 

大切なお子様を当園にご入園いただき

日頃からご理解、ご協力いただきまして

心より感謝申し上げます。

 

様々な機会を通じ、保護者の皆様と

お話しをさせていただく中で

子育てに対しましても様々な

お子様へのお気持ちご心配やご苦労が

絶えない事がとても伝わって参ります。

 

施設の園長としてそんな保護者の方々の

お力になれるように長年の保育経験を

生かし、お子様の安心と安全と

楽しく豊かな園生活を第一に

健全な心と身体を育む教育により

お子様の成長、未来の為に

お力になりたいと考えております。

 

子ども達は、園生活を通じて保護者の皆様の

ご理解や御協力、教職員の日々の努力や関わりと

お友達との集団での生活

ご家庭でのご家族の愛情や支えを

もらいながら、すくすくと成長すると

信じております。

 

子どもたちは、未熟ではありますが

「成長したい」という生命のエネルギーに

満ち溢れています。

 

私たちに笑顔を与えてくれたり大切な事を

教えてくれます。

 

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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城地学園 創設者 城地 善蔵

長年の教師経験を重ね、経営学も学び

企業の相談役としても尽力。

「子ども達の未来」と

「世界に羽ばたいてほしい」との思いから

「くすのき幼稚園」

「楠京阪幼稚園」を創立。


 

「どの子も育つ楠木のようにのびのびと」

「どの子も育つ楠木のように大きく」

「どの子も育つ楠木のようにたくましく」


◇保護者の皆様のご理解とご協力で

◇当園の3つの宝物

保護者の皆様、子ども達、先生達。

茶道教室で子ども達は、

礼儀・作法を体験します。

 

 

お子様たちの将来は、否応なしに

国際社会が巻き込んでいきます。

スポーツで鍛えた強い心身を持ち

国際語である英会話を身につけて

日本人の得意とする数に強い人間に

なれば、もう世界中どこへ行っても

歓迎される日本人になります。

 

世界にはばたく日の当園の

子たちの将来像です。

おもちつき大会

子ども達の笑顔に元気をもらっています。

 

 

当園の掲げる教育で

最も力を入れているのは、強い体づくりです。

 

毎日朝一番に繰り返す

 体育ローテーションは、その象徴です。

多様な全身運動を繰り返すことが

脳を成長させる基本です。

どのようなお子様でも幼児期なら強い子に

体質を変えることも可能なのです。

ただ運動には個人差があります。

走るのは得意でも、鉄棒は苦手という

子もいます。

この個人差をわきまえて、みんなを

運動大好きにするために、当園では

体育専門の先生を入れて体育の強化に

一層力を入れてきました。

 

それぞれの子なりの、得意なスポーツを

身につけて欲しいのです。

健康は世界に羽ばたく子の

第一条件ですから。

 

人生とは、人と人とのかかわり合いの

中で生きていくということです。

幼稚園は、集団教育ですから、人生の第一歩が

幼稚園ということになります。

 

家でどんなにわがままな子でも

幼稚園では、そのわがままは通りません。

抜けがけや先まわりは許されません。

順番を待つ中で、我慢の心や人への

思いやりの心を身につけていくのです。

 

幼稚園生活で身につけた「生きる知恵」は

その後やってくる小・中・高・大の教育の

基礎になりますのでとても重要です。

入園式

当園にご入園いただき

ありがとうございます。

 

 

幼稚園が始まって15〜16日間になると

3歳児さんでも、泣く子はほとんど

いなくなります。

汽車ぽっぽで、トイレに行くのも

もうそろそろ終わります。

 

4月初めの戦争場のようだった姿を思うと

今昔の感があります。

日に日に自立していく新入さんを見ていると

子供たちの生命力のたくましさに驚きます。

 

未来はこの子供たちが背負うのだと

思うと、私どもの責任の重大さに

あらためて身の引き締まる思いがします。

 

 

 

運動会や作品展や発表会などの行事を

毎日楽しい保育の中に折り込んで

進めていくという教育は、なかなか

大変な作業です。

 

2年ないし、3年先を見据えて

いま何をしなければならないかを

判断して、毎日の保育を組み立てなければ

ならないからです。

本番は、集団演技ですから、遅い子、早い子の

差をどういうようにうめていくか

誉めて・認めて・励まして

ここで担任の技量が問われるのです。

 

子供たちが堂々と演技をやり終えた時

担任は初めてほっと胸をなでおろしながら

クラスの一人一人の子どもたちへの

信頼感が一層強まる時なのです。

 

きっと、あの大観衆の見守る中で

演技をやり終えた時、「やれた!」

「自分もやれるんだ」と

言い知れない喜びと自信を持ったに

違いありません。

 

先生の笑顔が脳裏に浮かび、先生への

信頼関係が、強まった時でもありました。

こうした、先生と子どもとの信頼関係が

不可能と思えることを可能にしていくのです。

 

運動会や様々な行事で大きな拍手や

励ましをもらって自信を深めた子ども達は

毎日の活動が一層楽しくなってきます。

 

子ども達のはりのある声が園内に

響きわたっています。

年長さんも、年中さんもそして

年少さんも一まわり大きくなったなあ

という感じがしてきます。

 

毎日繰り返している園内活動の成果を

大好きなお母さんやお父さん達に

見てもらうことは、子ども達の自信を

深める意味で大きな意義があります。

 

 

朝の自由あそびをしている子ども達は

音楽が鳴るとみんなでいろいろな遊具を

並べて、体育ローテーションを始めます。

 

天気のいい日は、4歳・5歳は園庭で

3歳はホールで行ないます。

走る・とぶ・のぼる・バランスを取る

などの全身を使った動的な活動を

しながらぐるぐる廻ります。

先生が、ああしなさい、こうしなさいと

一切命令しません。

音楽に従って動くのです。

跳び箱などは、高いのも低いのも

並べてあります。

どれを跳んでもよいのです。

上手、下手が問題ではなくて

自分の意思でやることが大事なのです。

ただ、決められたルールはきっちりと

守らなければなりません。

順番を先取りしてはいけません。

跳び箱などを跳ぶ時は、ハイと手を挙げて

合図をしてからスタートします。

 

これを毎日繰り返しているうちに

集団活動のルールを体で覚えていきます。

こうした多様な活動が、脳を刺激し

「運動感」として定着していきます。

 

一生「運動大好き」という人間に

育っていきますし、きっちりと規律を

守れる人間になっていきます。

 

 

くもの子を散らしたように園庭

いっぱいに運動していた子ども達が

朝礼の音楽が鳴ると、一斉にまるで海の潮が

引くようにサーっと朝礼体勢をつくる姿は

まことに壮観です。

毎日見ていても感動します。

 

全員揃って、朝のお話を聞きます。

きっちりと並んで静かにお話を聞く姿も

また、感動する姿です。

3歳はまだ、ごたごたしますが

お兄ちゃんお姉ちゃん達を見習って

だんだん出来るようになっていきます。

 

当園の教育は

「教える教育」ではありません。

すべて「体でおぼえる教育」なのです。

 

 

朝礼が終わると、音楽に合わせて

ワンツーワンツーと行進をして

各部屋に入ります。

素早く手洗いウガイをして

自分の席につきます。

先生の張り切った声で出席が

とられます。

 

小さい子は、自分の名前が呼ばれると

右手をピンと挙げて「ハイ」と大きな声で

返事します。

大きな子は座席順に「○○ ○○です」

と大きな声で自分の名前を言います。

 

日課活動は、体育ローテーションや

朝礼の動的活動に対して、席について

学習する静的な活動です。

30分位の間に20ヶ位の活動が

リズムに乗って進められます。

 

当園は、ことば・文字・かず・音楽を

重視していますので

フラッシュカードや、百玉そろばん

ピアノなどを使って進められます。

当園は幼稚園ですから

文字を教えようとは考えていません。

文字遊びで脳を刺激して「文字感」を

身につけようと努力しています。

 

数字や数学を教えるのではなくて

かず遊びで脳を刺激して

「数感」を身につけさせるのです。

音楽も、上手に歌えることを

求めるのではなく、音楽遊びで

脳を刺激して、「音感」を身につければ

一生音楽好きになるのです。

 

 

私共が取り組んでいる日々の

活動の中で、特に重要視しているものに

言語活動があります。

その言語活動の中心が、日課活動です。

 

日課活動はことばに親しみ、興味や関心を高め

言語感覚を育てる右脳的な活動です。

リズム、テンポにのって、楽しく遊び感覚で

活動に熱中します。

 

この言語活動を中心とする日課活動は

子ども達の持つ、知的好奇心を満たすのに

とてもよい機会となっています。

 

 

当園の英語活動は、この言語活動の一つとして

日々の活動の中に取り入れています。

 

英語の意味を理解させたり、覚えさせたり

するのではなく、リズム、テンポにのって

楽しく遊びながら、日本語以外の言語脳を

養うのがねらいです。

 

正課英語は、1クラス10分ですが

この10分間、音楽・カード・絵本など

子ども達が興味のあるものを使って

楽しくテンポよく進めていきます。

 

もちろん内容は、その年齢にあったもの

身近に感じられるものを中心と

しています。

 

子ども達にとって、日常あまり

聞くことのない、珍しくてとてもおもしろい

英語は、遊び大好きな子ども達にとっては

たいへん刺激的なものなのです。

 

楽しいから熱中し、そのことで言語の感覚は

自然に発達していきます。

特に、聞く力が発達し、こども達は素直に

どんどん耳から吸収していきます。

 

 

当園は、「ことば」をとても大切に

しています。

「ことば」は「心の表現」だと

考えるからです。

 

自分の思いをさらに人に伝えるには

言葉にしなければなりません。

 

時間や空間を越えて「自分の思い」を

伝えようとすると「文字」という手段を

使わなければなりません。

ですから、当園の教育では、「文字」の

習得に力を入れているのです。

 

と申しましても、幼児期の文字の

習得は、小学校のように

「教えて覚えさせよう」とすると

失敗します。

文字ぎらいになりかねません。

 

幼児には「文字を書きたいな」と

思わせる、チャンスを与えてあげると

見よう見まねで、いつの間にか文字が

読めるようになり、文字が書けるように

なっていくという特徴があります。

 

その意味で、親や先生が、読んだり

書いたりする姿を見せることが幼児に

「読み書き能力」を身につける原点になります。

 

 

脳を育てるには、体、心、知能のいずれかに

も片寄らない、総合的な取り組みが

必要になります。

 

しかし、その中でも当園が特に力を

入れているのは体力づくりです。

体力をつけてこそ、知能も、心も

より健全に育つと考えるからです。

 

毎日欠かすことのなく、朝一番に

体育ローテーションを行なっているのは

体育こそ「脳を育てる基礎」だと

考えていることのあらわれです。

 

秋の運動会では、日頃の保育の成果を

見て頂きました。

 

そして体力もついてきた頃を選んで

みんなで長い距離を走るところを

みていただき、子ども自身、自分の力を

試すのがマラソン大会です。

 

余程の何かがない限り、ほとんど

全員が完走してくれます。

 

 

くすのきの子は、毎日走っていますから

走ることには慣れています。

勿論速い、遅いはあります。

自分のペースで、自分の意志で走ることが

大事だと教えられています。

 

3歳からの幼児ですから

長い距離を走るには、周到な

準備が必要です。

一気に長く走ることはしません。

毎日、少しずつ距離を延ばして

いきます。

 

最初は、特に3歳の年少さんでは

泣く子もいますが、2〜3回慣れるにつれて

泣く子はいなくなり、それぞれのペースで

完走してくれるようになってきます。

 

勿論、先生達の励ましの言葉に励まされ

大会当日は、年長さんは約2㎞

年少さんでも500m位を完走してくれます。

 

 

日本人の大きな特色は、「数」に強いことです。

世界で勝負するには、自分達の特徴を

武器にして戦わなければなりません。

「理数系に強い子を育てたい」

これも創設者の願いです。

 

当園は

「数の感覚」を養うために「数」遊びを

たくさん折り込んでいます。

小学生まで続けられる

フレイア教室もあります。

遊びながら、数感覚も身につけて

勉強大好きな子が育ちます。

 

 

1才・2才位までは、どのお母さんも

お子さんに優しく接します。

ところが、3才・4才となるにつれて

だんだんこわいお母さんに

変身していきがちです。

脳の観点からすれば、3才・4才と

言えば、何でも自分で出来る年代

になってきてはいますが

しかし心は、まだ幼稚です。

お母さんの愛の手の中で育ち

いやされていく年代です。

だからお母さんの言うことは

絶対で絶大です。

お母さんが笑顔で接するかどうかは

「子どもが優しく育つかどうか」の

決め手になる。といっても過言では

ありません。

つぶやき集にこんなのがあります。

忙しく、いらいらしていた時

子「お母さん」

 母「何!」(少し怒り口調で)

子「こわくなっちゃうからもっと

やさしく言って。僕何も言いたくない」

母「なあに」 子「あのね・・・」

と話してくれました。

優しい返事の大切さを反省しました。

 

年の瀬が近づき、何かと気ぜわしい季節に

なってくると、普段は笑顔で接している

お母さんでも、つい、せわしさにかまけて

子どもがもたもたしていると

「早く」「早く」を連発してこわい顔に

なりがちです。

以前のつぶやき集の中に、こんな作品が

あります。

仕事で遅く帰ってきた夜

子「お母さん!笑ってよ」

 母「・・・」

 子「こうやって笑うんだよ」

目がなくなるくらいの笑みを

やってみせました。

そう、しばらく笑うのを忘れていたの

かも知れません。「早く、早く」と

子どもを追い立て、気持ちに余裕が

持てずにいました。

3歳の娘が、敏感に悟っていたのですね。

母「ごめんね・・・」

 

 

おひなまつり発表会では、たくさんの声援を

いただきます。

お父さん、お母さんにたくさん

誉めてもらったよ。

と嬉しそうに報告してくれる

子ども達の姿には、失敗はあっても

頑張ってきた姿を誉めてあげて下さい。

という、私たちの願いを汲んで

下さったのだなあと嬉しく思います。

 

まだまだ経験の少ない

子ども達にとって、自分なりに

精一杯やったつもりでも

実は不安が一杯あります。

 

でも、お父さん、お母さんに

頑張ったこと、精一杯やったことを

認めて誉めてもらう事で

子ども達は、自分の頑張ってきたことは

大事なことなんだと自信を持ち

次も一生懸命やっていこうと、意欲を

持てるようになるのです。

 

年少児さんの合わせるちから

たくさんのお友達と一緒に声をそろえ

音をそろえ、リズムをそろえて

取り組んでいる年少さんの姿を

ご覧いただけることと思います。

 

入園したばかりの頃は、自分のこと

だけで精一杯だったのに、いつの間にか

周りと合わせるということが

出来るようになります。

2人より3人と、そして10人よりも

20人と合わせるということは

とても難しい能力です。

耳や目などの五感をしっかり使って

周りの状況を受け入れながら

自分の力を合わせていく

という、色々なことを同時に

行なわなくてはならないからです。

 

脳は五感を同時に使っている時に

とても活性化します。

毎日の日課活動やローテーション等の

たくさんのお友達と声やリズムを

合わせる活動の中で

子ども達の五感はフル活動し

たくさんの情報を受け入れていく

ことが出来るようになります。

こうして育ったちからがあるからこそ

大きな舞台でも協調性を持って

取り組むことが出来るのです。

 

毎日の日課の中で、ある目標に向かって

意欲的積極的に取り組むことを

繰り返し行ってきた子ども達は

色々なことに前向きに

取り組むことが出来ます。

年中児さんの頃は特に運動機能も

発達してきて、複雑なリズムや動きにも

軽快に体を動かすことが出来る

ようになります。

子ども達は真似をして多くを

学びますが、それにはまず自分で

自分の身体をしっかり動かせる

運動能力が必要です。

そしてそうなることは、子ども達には

とても嬉しいことなのです。

日々の活動の中で、そのちからが

しっかり育ち、常に意欲を持って取り組む

ちからがあるからこそ、はつらつと

楽しそうな姿を表現できるのです。

 

年長児さんの個々の役割を果たす姿

周りとの協調性を保ちながら、その中で

自分の役割を果たすことができるのが

年長児さんです。

色々なパートのある合奏やレコード劇の

中で自分の役割を果たし

一つのものを作り上げ、そして

それを認めてもらった子ども達は

一層の自信を持つようです。

個性を備え、たくさんの人に尊敬される

為には、まず周りとの協調性を保ちながら

その中で、自分のちからを存分に

発揮できるちからが必要です。

大きな舞台で、堂々と発表する

子ども達の姿に、そのちからが

備わりつつあることを見るたびに

嬉しく、頼もしく思う発表会です。

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